原糸メーカーより入庫された原糸はまず整経工程へ。
他のニットとは異なり、経編には準備工程として整経工程が必要です。
経編生地の生産において、整経工程の良否が品質に大きく影響するのです。
種類によって本数などが異なる状態で入荷される原糸は的確に調整され
およそ600〜800本の糸が1つのビームに巻き取られます。
まずは、整経機に対応する形で設置されたクリールスタンドに糸をかけて準備します。
多数の糸を同じ張力で平行に一定の速度でビームに巻き取っていきます。
毛羽発見器や糸本数測定器などを用いて次の編み立て工程で
不具合が出ないよう厳重な品質管理がなされています。
きびしい品質管理のために、すべての整経機は高性能コンピュータで監視。
ライトで照らされた糸をCCDカメラにて確認し、糸切れなどのトラブルも事前に発見します。
また、レーザーを使ったチェックも同時に行います。
もちろん最後は人の目で厳しく確認します。
つぎは編立工程へ進みます。